マーケティングの超必殺技講座「手間ひまかけたコンテンツは、即席麺より絶対にうまい」

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さて、まずは顧客との接点となるウェブサイトをこのチームで作っていきたいと思っています。

今回は挨拶がてらのキックオフミーティングでお集まりいただきました。

デザイナーの高崎です。

ユニット社ウェブ担当の中村です。

もともとシステム開発会社のSEをやっていたのですが、大規模なプロジェクトの一部を担当するのではなく、もっと事業への影響が目に見えることをやっていきたいと思って半年前にこの会社に転職してきました。

今回皆さんのお力でプロジェクトがグイグイ前に進んでいるのを目の当たりにしてワクワクしていました。私もこのプロジェクトに全力で貢献していきたいと思っています!

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よろしくお願いします。

高崎さんとは古い付き合いなのですが、とても優秀なデザイナーさんです。

「デザイナー」と一言でまとめても、人によって「何ができるか」は全然違います。

例えば雑誌やチラシのような紙ものと、ウェブサイトやスマホアプリのデザインはまったく異なるものです。紙ものでは紙面のサイズやページ数が限られている中で、いかに読みやすく、対象のイメージを引き出すビジュアルを作り込むかというところが大切です。一方で、ウェブサイトやスマホアプリには紙面の限りがなく、どちらかというと使い手が最短で目的を達成できるようにという機能性が重視される傾向にあります。ウェブデザインはできるけど紙のデザインはできないという人もいるし、その反対のケースもあります。

またデザイナーは絵が描ける人ばかりではありません。デザイン上必要な挿絵を自分で描いてしまうデザイナーさんもいますが、ほとんどはイラストレーターに別途発注して素材として用意してあげないといけません。絵を描くスキルとデザインスキルは、リンクする部分はあるものの別ものなんです。

それからデザインをウェブサイトとして機能するように簡単なコーディングまでやってしまうという人もいれば、そこはできないという人もいる。

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なるほど、デザイナーさんはぼんやり「デザイナーさんだ」としか思っていませんでした…。

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個人的に一番大きいと思うのは、構成から起こせるかどうかです。

例えばユニット社のチラシを作ろうというときに、見出しやリード文を魅力的なものにして、社長の顔を出して信頼感を醸成して、期間限定キャンペーンの煽り文句を目立たせて…といった、「何をどうレイアウトすると効果的か」をロジカルに考えられる人と、そうじゃない人がいます。後者はあらかじめガッチリ固められた構成をただビジュアライズしますというタイプで、実はこちらが圧倒的に割合としては多い。

「シリコンバレーと日本ではデザイナーの給料が違う」なんて騒がれることがありますが、何のことはない、やっている仕事の内容が全然違うんです。高給取りなシリコンバレーのデザイナーは、そもそもアプリにどういった機能を持たせるべきかとか、どうやったら説明文なしに使い方を直感的に理解してもらえるかとか、そういったUI/UXを考えるところから始めて、もちろんデザインも自らして、そのままプログラミングまでしてしまうケースも珍しくない。プロダクトの成否を左右するからとにかく優秀であることが求められるし、その高い要求に応えられる一部のデザイナーの給料が高くなるのは、まっとうな構図と言えるでしょう。

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前置きが長くなってしまいましたが、高崎さんは自ら考えて構成も作れるし、絵を描くこともできる、紙ものもウェブもカバーしているという、日本では稀有なデザイナーさんです。

中村さん、高崎さんのお二人はこのプロジェクトの中核メンバーになってもらうことになると思います。

ずいぶんとハードルを上げられてしまいましたが。笑

今回このプロジェクトでは、ウェブサイトや紙ものの販促物、クライアントのユニフォームデザインなどを担当させていただきます。

徳島さんにご紹介いただいた通り、UI/UXや構成から責任持って入らせていただきますが、先にお伝えしておきたいことがあります。

私はUI/UXやデザインに関するプロフェッショナルではありますが、ユニフォーム業界のことについては桂山さんや中村さんがプロフェッショナルだということです。ユニフォームを製造する上で何が大変なのか、何を妥協したらコストを抑えられるのか、よくある失敗にはどういったものがあるのかなど、業界特有のノウハウやインサイトは、私一人ではとてもではありませんがカバーできません。

ウェブサイトを構築するのにも、チラシを作るのにも、みなさんのお力が欠かせないんです。

「デザインはデザイナーさんに任せておけば大丈夫」とは思わず、あくまでもプロジェクトメンバー全員で成果物を作っているという意識を持っていただけると助かります!

 

分かりました!

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ウェブサイトには記事コンテンツも掲載していきます。

具体的には、サッカーチーム、介護施設、保育園などにインタビューをさせていただき、ユニフォームにどういう思いを込めているのか、ユニフォームがどういった役割を果たしているのかといったことを記事にまとめていきます。

この記事には2つの役割があります。

まず1つ目はSEO。googleやYahoo!でユーザーが「サッカー ユニフォーム オリジナル」「保育園 制服」といったキーワードで検索したときに、記事が表示されることを狙っていきます。

googleは検索結果に多様な切り口を用意することでユーザーに満足してもらうポリシーを持っています。ユニフォーム会社を主体としたウェブページは大量にありますが、使い手を主体としてウェブページは見たところまだほとんどないようでした。キーワードによっては上位に食い込む余地があるでしょう。

そして2つ目は納得してもらうことです。ただ「ユニフォームで組織が変わる!」と言われても、具体的にどう変わるのか、投資する価値があるのか、よく分かりません。成功例を提示することで追体験してもらい、ユニフォームをリニューアルすることで得られるメリットをリアルにイメージしてもらいます。

1,000人に来てもらって1%の人に納得してもらえれば、10件の受注が生まれることになります。来客数を増やし、購入率を高めることが、最終的な顧客の獲得につながるんです。

「ユニフォームの決済権を持っている、または決済権を持つ人に助言する立場にある人」は限られているので、1,000人連れてくるということは難しい。じゃあ1%をどう1.5%に上げるかという話になるわけです。

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そんなこともあろうかと、これまでユーザーインタビューさせていただいたところからは記事化の許諾も取り付けてあります。

あちこちに根掘り葉掘り聞かせてもらって録音もしているので、これを編集すれば良いコンテンツになるはずです!

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相変わらず田中は要領がいいな。

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他にも前みたいにクラウドソーシングのサービスを使えば、取材先を効率的に開拓できそうですね!

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「取材させてください」と言えば大抵の人は快諾してくれるから、取材させてもらいつつさりげなく営業をかけられるのもメディアの特権ですよね。その辺は学生団体の頃に慣らしました!

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田中、要領良くやりすぎてやらかさないように気をつけろよ…。

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うぃーっす!


まとめ読みしたい、マーケティングの超必殺技講座シリーズ

1. マーケター田中の敗北

2. 仮説こそがマーケティングの第一歩

3. 失敗するよりもユーザーに聞いてみたほうが100倍早い

4. 消費者を知れば百戦危うからず

5. SWOT分析は現状を把握に有効なツール

6. 発想の量が質を担保する!

7. 意思決定で眠れない夜

8. 手間ひまかけたコンテンツは、即席麺より絶対にうまい


本記事で使われているイラストなどの素材は、『アイキャッチャー』内ですべて無償で配布されています!

ぜひあなたのメディア、ブログ、チラシなどでもご活用ください!