
そんなわけで、この一週間、みっちりと市場調査をしてきたんです!

なるほど、それは結果を聞くのが楽しみです。

それではさっそく見ていきましょう。まずこちらがユニフォームを制作する上で重視するポイントをまとめたものです。


意外だったのは、金額の優先度が低くなっている、つまり多少高くても良いと考えているところも少なからずあるということです。
母数として統計的な誤差は大きいものの、クロス集計をかけてみると、コストを重視しないところほどクオリティやコンセプトにもこだわっている傾向にありました。

金額よりも質にこだわる傾向が見られたのは、幼稚園や介護施設、病院といった法人が主でした。
「その他」で提案力に触れる回答が多かったのも目につきますね。

ほほぉ。

自由回答はもっと興味深いですよ!


ううん、いつも孫受けで作ってばかりだったので、いかに量産コストを下げるかということばかり考えてしまっていました。目からうろこです…。

こちらの回答も面白いですよ!


すごい、こんなにしっかりと回答してもらえるものなんですね。

何の気なしに回答を始めた方も、質問内容と自分が普段抱えている問題意識がクロスしてくると、熱が入ってくるみたいですね!

ちなみに、僕が考えた「読モがデザインの選定もインフルエンサーマーケティングもしてくれる」というプランに関しては、ちょっと微妙な結果になりました。


「この企画に10万円なら高いと感じるか」といった設問で購入意向を探ったところ、「5万円くらいなら」というのが大体の落としどころで、大きな価値を感じてくれているとは言いがたいようでした。

「困っていること」にもありましたが、やっぱり「ただかわいいものを作ろう」という切り口は、組織の実情にフィットしないようですね…。

大丈夫、田中! 仮説を一つ検証できたんだから、これも大きな一歩だよ!

里平の言うとおりだ。実際に顧客にぶつけてみることで分かることがある。
仮説が正しくないと分かったところで、一歩も進んでいないように感じるかもしれない。でも実際には、顧客を知ることこそが、目に見えない大きなアドバンテージになっているんだ。

確かに! こういったデータをインプットしているのといないのとでは、企画を考えるマインドが全然違ってきますね。今まであれこれ考えていたことが机上の空論だったとあらためて思い知らされました!

今回は潜在顧客にアンケートを取りましたが、他にも顧客の声を集める方法はいろいろあります。
例えばSNSやブログなんかには、コミュニティ機能があります。昔からあるインターネット上の掲示板のようなものなのですが、例えばmixiには「ユニフォームアパレル界」「刺繍ユニフォーム」「ユニフォーム部」なんていうコミュニティがありました。
Amebaグルっぽの「*制服・ユニフォーム・スーツ姿の男性に萌えます*」「サッカーユニフォームマニア」あたりも参考になるかもしれない。

掲示板か。これも盲点でした…。

ちょっと話は飛ぶんですが、もう一点、気になるデータが上がってきています。
現在の発注先を聞く設問で「マックスユニフォーム」という回答が目立ちます。


ううん、マックスユニフォーム。やはり強いですね…。

ただ、マックスユニフォームの価格や品質に対する満足度が高いかというと、そういうわけでもないんです。
気になって検索してみたところ、こんなページに行き当たったんです。


こ、これは…!

「キックバック」とまでは言いませんが、ユニフォームの発注担当者にインセンティブを持たせて受注率を高めているようですね。

営業担当者の人も美人だし、「他にもいろいろ特典あるかも?」というコピーも気になります。憶測の域を出ませんが、他にもキックバックまがいのことを仕込んでいるかもしれない…。

こんなの、ズルじゃないですか!

服部のやりそうなことだ。

五郎さん、マックスユニフォーム社の服部社長のこと、ご存知なんですか!?

以前このユニット社の取締役を務めていた男だ。
優秀には違いないが、口が達者で、自分の気に食わない人間を徹底的に貶めるようなところがあった。
まだまだ安定していなかったうちの会社を軌道に乗せてくれた恩があって取締役にまで引き上げたが、自分と同じくらいの働きを従業員にも強要して、何人か過労や欝で辞めさせたこともあった。放っておいたら組織をダメにしかねない男だった。
私の方からお願いして会社を辞めてもらったのは、後にも先にも彼だけだ。

マックスユニフォームは服部さんの会社だったのか。知らなかった…。

やつが辞めてからはお前や他の従業員とは接触させないようにしていたからな。
信頼できない人間とは関わらないのが一番だが、ここからはそうもいかないかもしれない。
古い付き合いの会社がうちへの発注を差し止めた裏には、マックスユニフォームの根回しがあるかもしれんな。

そんな…。

だが、正しくないことをやっている会社には必ず限界がくる。
道を外れたガンは絶対に放置したらならんのだ。
ずるはするな。正攻法で勝ってくれ!

はい!!
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